青山一丁目ペン字筆ペン教室への、ご質問やお問い合わせでよくいただくのが、、
「どれぐらいで字がうまくなりますか?」です。
はい、それが気になるのは、当然のことと思います。
で、答えですが、、
じつは、字は、1回でも変化します。
あなたの字に、どんなクセがあるか、どこを直すと理想の字に近づいていけるかをお伝えし、そこに注意して練習していただくと、1回でも「わぁー、こんなに!」と、ご自分で驚かれるほど字は変化します。
が、1回だけだと、残念ながら、ほとんどの方が元に戻ってしまうんです
それはなぜかというと、、、
脳は新しいことを嫌うから、です。
・・・の、脳??と思われますか?^^;
字のレッスンに限らず、新しいことを始めるって、大変ですよね。
よし、やるぞ!と決心したのに、なぜかできない。やりだしても、続かない。
なぜでしょうか?それは、、、
人間の脳は、新しいことを嫌うから、と言われています。
大昔は、「新しいこと」=「危険!」でした。
・誰も食べたことがない新しいものを食べる→毒が入っていて死んでしまうかも(~_~;)
・誰も行ったことがない新しい土地に行く→どんな危険があるかわからない(~_~;)
新しいことは、ときに、命がけだったはずです。
こうした経験を重ねて、脳は、
・「新しいこと」=「危険なこと」
・「慣れ親しんだこと」「いつもやっていること」=「安全」。と認識。
なので、あなたが新しいことを始めようすると、「そんなこと始めなくていいじゃない?」「今のままのが安全だよ」←脳の声 と、「あなたの脳」が邪魔している可能性が高いのです!
これって、字を変えようとするときにも同じです。
あなたが何十年も書いてきた字は、あなたの脳にとって、慣れ親しんだ「安全」なもの。
これを、違う字に変えようというのは、「新しいこと」で「危険なこと」なのです。
ですから、元に戻ろうよ、と邪魔してきます。
この邪魔をやめさせるには、「脳を安心させる」しかありません。
繰り返し新しいことに取り組み、「新しいことをやっても大丈夫!」「新しいことのほうがいいことなのよ」と脳に認識させていくのです。
字も同じで、繰り返し「理想の字」を書いていくことで、「新しい字って、危険じゃないんだ^^」「むしろ、こっちの字のほうが気持ちがいいな」と脳が安心して認識するまで、少々時間がかかる、というわけなんです。
これを私は、「字の脳内変換作業」って呼んでいるのですが、これにだいたい、月に2〜3回通っていただいて、3ヶ月ぐらいかかるのが平均的かなと思います。
もちろん、家でも、少しでもいいので練習していただくと、その期間は短くなります^^
だいたい、4ヶ月目ぐらいから、習った字であれば、お手本を見なくても、あまり悩まずに書けるようになる方が多いんです。
最初の「脳内変換作業」期間は、正直に言って、ちょっとつらいかもしれません。。。
・教室ではうまく書けたのに、会社で書類を書いてみたら、元に戻っちゃいます。
・お手紙を書こうとしても、お手本を見ないとやっぱり書けません。
そんな時期があります。
でも、そこをこえると、必ず「自分で」きれいな字を書けるときがやってきます。
そうなると、字を書くこと自体が楽しくなって、もっと字を書くようになる→もっときれいな字になる→さらに嬉しくなって、、、という、「美文字のハッピーサイクル」に入ることができますよ♪